人にはみな個性があり、一対一の人間関係もそれぞれ違っていて当然なのに、人はその中に親友を探し出そうとします。親友がいないことは不幸なことだと感じてしまうのかもしれません。

学生生活や仕事、趣味を通して魅力的な人との出会いはたくさんあります。その中から、あの人はいい友達だったと思えるようになるのは、おそらく人生もずっと後半になってからでしょう。

親友という概念で人をふるい分けるのでなく、出会う人と自然に接していく。ゆるい気持ちでいれば、時の流れの中でおのずと友は残っていくものだと思います。

暑さも和らぎ、登山にはいい季節です。ラジオ企画で、都会の女性が富士山に挑戦していました。
ワンダーフォーゲル部の四人は、登頂の達成感とともに、新たな収穫を手にするのです。

最後尾のケイコさんは途中で軽い高山病にかかってしまいます。その時二回目の富士登山だったヨシコさんがザックを担いでくれました。
普段からゆっくり進むタイプのケイコさんは「声をかけてもらったり、荷物を持ってもらったり、最後尾にいたから見えた人の優しさがありました」
荷物を担いだヨシコさんは「前回の経験があるから、どんなに苦しいかがわかった。山を登るのは自分自身だが、登りながら他者を感じているんだと思いました」
ユウカさんは、登山が人生に重なって見えたという。「目の前にある一つ一つのことを着実に取り組むことで、次にするべきことが見えてくる」
部長のカスミさんは、完璧主義者で理想を追い求めるタイプ。彼女は頂上付近で高山病にかかり、登頂を断念する人を目にします。「１００％の力を出してもどうにもならないものがあるんだ。『しょうがない』と思うことを肯定できるようになったというか‥なんだか肩の力が抜けました」

それぞれが何かを掴んだ富士登山。来年の目標はエベレストです。

食べ物もおいしくなり、運動をしたり、本を読んだりするのに、いい季節になりました。
虫の音が心地よい、秋の夜長、あなたは、なにをしていますか？

おしゃれも秋の魅力の一つです。最近、若い女性の間では、「麻呂眉」という、眉毛が流行っているそうです。
平安時代の貴族のように途中までしかかかないような眉毛にすることで、目が大きく見え、可愛さが強調されるのです。

僕らの青春時代は、太い眉毛が主流でした。ちょうど男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出が目立った時代、太い眉毛は男社会で生き抜くための武装だったのかもしれません。

頼りない男で溢れた現代社会では、そんな武装は必要なくなり、女性は、可愛らしさをアピールするようになったのでしょうか‥

それとも、太い眉にしなくても、女性は充分強いことが、認知されたからでしょうか？

八月、いろんなことがありました。駅伝にも出ました。民謡流しも出ました。花火も見ました。幽霊も見ました。文理の大活躍がありました。政権も変わりました。

なかなか梅雨が明けず、とうとうビアガーデンには行きませんでした。行きつけのＧＳの新人さんは辞めてしまいました。のりぴー騒動は、衝撃的でした。

二回したアルビ観戦は、いずれも敗退。いつの間にか六位です。青春を彩ったアーティストが何人も天国に旅立ちました。

いつもの八月よりもかなり多くの想い出をつくってくれた、２００９年の八月は、忘れられない夏になりそうです。

戦うことでしか生きる意味を勝ちえない。だが、まず戦うべきは自分の心。
武士とはその戦いに勝ち、どれだけのものを守れるかに命つくすもの。
守るものがなくて、戦っても、何の意味があるだろう。


あなたの守るものはなんですか？