アンカーだった私は、最後の中継地点で、第五走者のタスキを待ってました。ふと、目をやると、どう見ても小学生ぐらいの女の子が、緊張した面持ちでウォーミングアップをしています。

どうやら中学校の陸上部らしく、そこのチームは、一年生がアンカーをつとめるのが慣わしのようです。次々と、タスキ掛けをして行く他チーム。しかし、彼女のチームの第五走者は、なかなか現れません。

そうこうしているうちに、前の区間を走り終えたチームメイト達が応援に駆けつけます。「〇〇先輩まだなの？膝痛めてたからねぇ‥」と心配そうに話しているうちに、もう中継地点には、我々のようなおじさんか、年配のシルバーチームの方ばかりになってきました。

すると、膝にテーピングをした女性が歯を食いしばって、現れます。「がんばれー〇〇先輩！！」ようやくタスキを渡すと倒れこみ、目には涙が浮かんでいました。

彼女は三年生で、この駅伝を最後に引退が決まっていました。次のタスキを後輩に託し、彼女の夏は終わったのです。

たぶんいい記録はでなかったかもしれませんが、タスキを託した方も託された方も、心に残るレースになったことでしょう。

駅伝、無事完走してきました。３０チーム中２１位の成績は、いいか悪いかはわかりませんが、他チームは、中学校の陸上部や地元のマラソンクラブでしたから、寄せ集めのチームにしては、健闘したと思います。

そして、何より、ここ数週間早朝ランニングを続けたことは、何か大きな収穫を得た気分です。せっかく習慣づいたので、今後も継続するつもりです。

今年の夏もあとわずか、やるかやらないか迷ってるなら、絶対やっておくべきです。「夏の忘れ物」は作らない方がいいです。

近所の大型スーパーは、お盆休みのお客で、ごった返していました。買い物を済ませて、駐車場に戻ると、女の子の泣き声が‥「もっと、遊びたかった、もっと遊びたかった」

最初は、子供がダダをこねているのかと思ったのですが、なんで過去形？という疑問が湧いてきました。「もっと、遊びたい」が普通じゃないのかな？

ハタっと気づきました。近所の女の子が、高熱を出して、幼くして亡くなったことを！

辺りを見回すと、それらしき女の子は、見当たらず、やはり、声の主は‥



夏の恐怖シリーズ第二弾でした。

駅伝を間近にひかえ、早朝練習にも気合が入ってきた先日。いつものランニングコースを走っていると、二人の人影‥大体、朝五時に、このスポーツ施設のまわりにいるのは、ジョギングの人か、散歩のお年寄りと相場は決まっていました。

ところが、その二人は、二十歳そこそこの男女で、女性の方はスカートを履いているので、明らかにトレーニングではないのです。

しかも仲良く手をつないで、デートを楽しんでいるでは、ありませんか！？最近は安上がりなデートコースも紹介されてますが、さしあたって、若者が喜ぶ場所とも思えませんし、時間が時間です。百歩譲って、夜通し遊んで、朝帰りだったとしても、繁華街からは遠く離れた場所ですから、そうは考えにくいです。

そして、ハタっと気づいたのです。脇を走るバイパスで事故があったことを！確か乗っていた男女は亡くなっていました。

まさしく、そのときの二人が幽霊となって、デートの続きをしていたのです！！


一目散に逃げたその日は、過去最高のラップタイムでした。

高見沢さんが今日のラジオで言ってました。アルフィーの本質は、まず、「ハーモニー」にある。個性の違う三人が織りなす歌声は、やはり、アルフィーの真骨頂です。

そして「ぬるま湯のカンケイ」だと言うのです。とかくこういう関係は、なーなーであまりいい印象を抱きませんが、実際、この「ぬるま湯」を保つのはなかなか大変らしいです。

確かに熱くなりすぎて、ピリピリしても良くないですし、逆に冷めきってしまったら、あとは解散を待つばかりです。

熱くなったら、水を足し、冷めてきたら、追い焚きをして、丁度いい温度を保ってきたからこそ、長年続けてこれたのかもしれません。

なるほど三十年以上続いてるグループだけに、説得力あります。