献血を誘ったら、「自分がいい人であることをアピールしたいんだろ」と言われ、ショックを受けたその人は、「他人への優しさも結局は利己的なものだった」と考え、活動していたボランティアも辞めてしまいました。
明石の漁師さんは漁に出る時、80%の力しか出し切らず、残りの20%は遭難したときのためにとっておくそうです。
地雷撲滅運動をしているアーティストは、自分は死にたくないし、自分の子供も戦争で死んでほしくないというのが、活動のきっかけでした。
いずれも利己的なようですが、自分を大事にできなければ、魚も大事に扱えないし、人に救いの手をさしのべることもできません。
きれいごとでなく、利己的な感じからの方が、取り組みやすいし、利己も持ち寄れば、大きな力です。