スーパーの駐車場。ふと目をやると、おばあさんが転ぶ瞬間でした。車止めに足をとられ、前のめりに、まるでラグビーの選手が、トライを決めるかのように、頭から地面に倒れこんでしまいました。
おばあさんは、地面に座りこみ、おでこを触りながら、怪我の度合いを確かめていました。幸い大した怪我ではなかったようなのですが、だだっ子が、床に座り込んで、おねだりをするように、なかなか立とうとしません。
しばらくすると、おばあさんの横に駐車してあった車の中から、娘さんらしき人が出て来て、おばあさんを抱え起こすと、助手席に乗せ、スーパーを出て行きました。
雰囲気から察するに、こういうことはよくあるようで、慣れた感じでした。
年齢を重ねると親子関係は逆転すると言いますが、そんな瞬間を見た気がしました。