そんなときは、両手の指で同時に、両側の乳房の上あたりの皮膚を強く痛いほどつねってみてください。その部分から頭までの発汗が一時的に減少します。
これは「皮膚圧反射」によるもの。人間の体は、一部分が圧迫されると、その部分は、汗が蒸発しにくくなるので発汗量が減少します。
その際、体全体としての発汗量を一定に保とうという機能が働き、その分、他の場所で多く汗をかくようになります。
これによって汗をかきたくない場所の汗を抑え、その分、別の場所で発汗するという、汗のコントロールが可能になるのです。