暮れに結婚のお祝いを頂いた親戚の方に、新年のあいさつを兼ねて伺いました。訪問したのは子供の時以来だったので、ご主人は86歳になっておられました。
しかしまだまだお元気で、「顔忘れると悪いから」と言いながら趣味のカメラを取り出し、私たちのツーショットを何枚も撮ってくれました。
「いいのができたら、送ってあげる」と微笑む手には、今時珍しいアナログのカメラがありました。
帰り際に「お土産にあげる」と、一枚の写真を頂きました。そこには坂本竜馬をはじめ西郷隆盛、高杉晋作‥幕末の偉人達が多数写っていました。なんでも近年オランダ人宣教師の家から見つかった非常に珍しい写真のようです。
集合写真の題名は「日本の夜明け」と書いてありました。何かを託された気分で、その方の家を後にしました。雲間から新潟の冬には珍しい日差しが降り注いでいました。