秋も深まり、農作物も収穫の時期を迎えています。ただ、その農作物が鹿やイノシシなどの野生動物によって荒らされる被害が頻発しています。
温暖化によって、冬の間でも繁殖活動が可能になったことや、農村の高齢化と過疎化で、怖い人間がふもとにいなくなったことが、原因のようです。
なので、猟銃による駆除が盛んに行われているのですが、問題はそのあとの処理です。土に埋めることも試みられましたが、他の動物が掘り起こす問題が発生。なんとか有効な手立てはないかと思案した結果、食べてみることにしました。いろいろ試行錯誤し、ステーキや燻製、鍋料理など、いくつか商品化されました。
例えば、鹿のステーキなどは、牛の四分の一カロリーであるため、健康食としても効果があるようです。
ただ、生態系を歪めたのは。人間なわけで、複雑な思いですが、美味しく食すことが、せめてもの供養かもしれません。